腹膜鈎

腹膜鈎の仕様

営業担当より

「以前はあったのに、今は製造中止になってどこを探してもない」

という手術器具があります。そんな時にオリジナルのコピーを作って欲しいというご要望をよく受けます。この腹膜鈎もそんな先生方からのご要望にお応えしてできたのもです。

「避妊の手術の時、指で吊ることができて、手頃なサイズで腹膜を引っ掛けられる鈎があると便利なんだけど・・・。1本はあるけど、予備のために何本かあると安心するんだよね。」

という、とある先生からの依頼でこの腹膜鈎を作りました。

「こういう商品って苦労して作ったはいいけど、売れなかったら面白くないな。」

と、当初は考えていました。ところが予想に反して、こっそりとコンスタントに結構売れています。「同じような悩みを抱えている先生方が潜在的にいるのだなぁ。」と感じました。それと同時に、「創業して2年足らずでお客様の数もまだまだ少ないのによく売れるなぁ。」というのが正直な感想です。

腹膜鈎2本で腹膜を1本指で吊って、鈎の間の白線を切るという使い方ができるとのことで、実際に使っていただいた先生からは「これはいいね。」と言っていただいています。Facebookの「いいね！」ボタンがあったら押してもらいたい気分です。

それはさておき、結局のところはこの商品も当社オリジナルということになるのでしょうか。現場の先生の声から生まれた商品がヒットしていくのはやっぱり嬉しいものです。ご興味のある先生はぜひお手元に揃えておいてください。

(2011/12/16)

今や当社のベストセリングアイテム

創業当初に作った腹膜鈎。ある時期から売れるペースが上がったようです。いろいろ話を聞いてみると、どこかである先生が、学会の論文の中でこの腹膜鈎を案内していただいたようなのです。そのおかげもあったのか、その後毎年100本以上のご注文をいただくようになりました。確か4年か5年連続で当社の出荷本数第一位を獲得している、今や当社のベストセリングアイテムになっています。

それでつい最近耳に入ってきた話ですが、この腹膜鈎のコピー品が出回っているようなのです。このようにネットで情報を公開しているので、真似されることは仕方ないですが、そこで思ったのは

「うちもついに真似されるようになったのか。」

ということでした。獣医療業界の手術器具の会社としては後発の当社で、創業当初はどちらかというと他社のことを参考にするということはよくありました。業界のことを全く知らずに参入してきたので、それもやむを得ないと思いますが、それが7年経って他社に真似される立場になったのです。それだけ当社の業界内でのポジショニングが上がった言えるかもしれません。

とは言え、これからもこのことに思い上がらずに謙虚な姿勢で取り組んでいこうと思います。

(2017/9/11)